LIFE LOG(退職代行で会社を辞めた或る人間の記録)

退職代行で会社を辞めた或る人間の記録

退職代行使って元気に生きるぜ!ぼくの体験談!

時空を超越。戦後は最近。実印を作る俺。

今年の正月は契約の正月でした。

 

引っ越しのため、新居の契約をし、

田舎で働くことになるため、車を契約し、

そのために、自動車保険が次は必要で…

 

と。

 

契約って、本当に面倒です。

車一つ買うのも楽ではありません。

オプションの種類もめちゃくちゃあるし、

そんなの、オプションにせんでもええやろって物まで

オプションになってて。

それを1つ1つ、

要るか要らないか判断してると、

めちゃくちゃ時間がかかります。

 

ちなみに購入する車は、

最近マイナーチェンジしたトヨタのCHRで、

交渉の結果、約38万円負けてもらいました。

(商談時間は鬼の粘りを見せての5時間半)

 

基準がよく分からんが、

まあまあの値引きかと。

 

で、現金で買おうとしたところ、

実印が必要ということでした。

 

「ついに実印が必要な時が来たか…

 大きな買い物をした証だな!」と、

しみじみと感じつつ。

 

とはいえ、実印なんて

特に持っていないので作ることにしたのです。

 

ということで、

実印について調べたところ、

実印とは別に新たに印鑑を作らなくても、

今持ってる適当なハンコを役所で印鑑登録すれば、

それが実印となるらしく、

極端な話、100均のハンコでもOKらしいんですが、

基本的には契約時などに使われる大事な印鑑なので、

マネされにくい方が良い。

 

つまり、

特注で作ってもらうことが多いとのことでした。

 

じゃあどんなのを作ればいいの?ってことで、

さらに調べると…

 

まずサイズは

15ミリ、16.5ミリ、18ミリが一般的らしく、

大きいほど重厚感がある一方、

その大きさに今の自分が相応しいのか?

見栄はってないか?などの見方もあり、

基本的には好みでサイズを決めるみたいです。

 

次にフォントは

マネされにくいように、難しい方がいいらしく、

吉相体、篆書体を選択する人が多いとのこと。

 

そして名前は

フルネームで作るのが実印らしさを醸し出しますが、

別に苗字だけでもファーストネームだけでもOKとのこと。

(結婚して苗字が変わってしまう女性の場合は、

 結婚後も使えるよう

 下の名前だけにすることもあるようです。)

 

と、ここまで調べて、

向かいました、近所の激シブ印鑑店に。

 

これです。

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激シブです。

 

グーグルマップの口コミ情報、ゼロ件です。

潜入するのは、一か八かの賭けともいえます。

 

印鑑といえば、退職代行で退職した時に、

石垣島で作った時も、激シブの印鑑屋で作ったのですが、

ハンコ屋さんはなんでこんなにも渋いのでしょうか。

 

中に入ります。

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期待を凌駕する、激シブ…

 

しかし、誰もいません。

 

戸惑いながら、

「すみません!」と断続的に言い続けること5分。

 

誰も出てこないので、

一回店の外に撤退しました。

 

しかし、この店で買いたいです。

なぜなら、ここまで渋いと逆に作りたくなるし、

石垣島で作った時に思ったのですが、

印鑑って、実際に掘ってもらうと

気持ちが入ってすごい良い思い出になる上、

長く使い続けられる最強の記念品なんです。

 

なので、引っ越す前に、

お世話になったこの街の、

この商店街の激シブ印鑑屋さんで作っておきたい!

の、です!

 

ということで、

もう一度気を取り直して、店に入り、

店の中から店に電話を掛けるという

最後の手段を使いました。

 

プルルルル♩

店主「はい?」

私「今店にいるのですが?」

店主「あ!すみません!」

 

ということで、

どんな店主が現れるのか、少しドキドキしましたが、

非常に優しそうなお顔の、白髪の店主が現れました。

 

で、ネットの実印の作り方情報よりも、

これだけの激シブ店で数々の実印を掘って来た

この店主(たぶん70代後半?)に聞いた方が正しい!

と思い、いろいろ教えてもらいました。

 

私「実印作りたいんですけど…」

店主「実印だとサイズはこの2つが多いかと」

 

見せてくれたのは、15ミリとそれより小さいやつ。

(小さい方は何ミリだったか忘れてしまいました…)

 

私「15ミリの方が一般的ですか?」

店主「そうですね、お札にも使われているので」

 

千円や一万円札にも使われているのが、

どうやら15ミリらしく、私もベーシックな15ミリにすることに。

 

続いてフォント。

 

店主「字体はどうします?」

私「何がいいんですか?」

店主「最近の流行りは吉相体です!」

私「なるほど、昔から実印に使われているのは?」

店主「篆書です。

   吉相体は戦後になってから、実印に使われるようになりました」

 

なるほど!さずがは、ハンコ屋さん!

と思うと同時に、私は驚きました。

それは、

最近の流行りっていつから?と会話の途中に思っていたところ、

店主にとっての「最近」が「戦後」であると、

ここで判明したからです。

 

もう1回見てみましょう。

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時が止まったかのような、

激渋の店内。

 

この店にとって、

確かに戦後は最近なのかもしれません。

 

こういう体験ができるので、

商店街は結構好きです。

 

ちなみに、私は最近の流行りに乗らないでおこうと、

昔ながらに実印の字体として使用されて来た、

篆書を選択しました。

 

そして、店主が実印はフルネームです!

と言い切ったので、私もフルネームにしました。

 

素材は一番リーズナブルなツゲの木を選択し、

印鑑ケース付きで8000円らしく、

店内には「前金もらいます」と買いてあるのに、

完成時のツケ払いでいいです、

ということでした。

 

引き取りは今から8日後!

どんな仕上がりになるか、楽しみです。

 

では!