南米旅)孤独のペルー飯 〜執念のリベンジ篇①〜
オリャンタイタンボという町から、
電車で約1時間半。
マチュピチュ村に到着した。
岐阜の下呂温泉みたいな見た目の町だが、
この村の初代村長が、野内与吉という人で、
村の開発に大きな影響を及ぼしたというから、
あながち、間違ってはいない。
ただ、実際に温泉もあるこの街は、
もはや完全に観光地と化していて、
物価が非常に高く、
私が追い求める現地に根付いた食堂が少ない。
どこもかしこも、
綺麗で高級なレストランばかりだ。
と、思っていたら…
ほお、こんなとこに市場。
ここだけ、観光地らしくない。
どれどれ?行ってみるか。
なるほど2階は、青果がメイン。
3階、いってみよう。
あ、あった。
食堂が、いっぱい。
しかも、臭くて犬がたくさん。
悪くない。
床に犬のフンがべったりついて、
食欲を一気に失ってしまう。
そう、これこれ。
これが現地食堂。
早速、どこか座ってみよう。
メニュー。読めない。
オススメされたものを、注文。
あ、きたきた。
エピソード③:うまいけど…。おばちゃん…。
頼んだ料理。
Milaneza de Pollo。
お、きた。
結構うまそうだ。
揚げた薄い鶏肉をごはんに乗せた
シンプルメニュー。
ペルーでよく見る料理の一つ。
うまい。
ビールにもよく合う。
鶏肉自体に味がしっかりついて、
ご飯も進む。
一見すると、鶏肉が大きくて
食べきれないように見えるけど、
本当に薄いからボリュームは
それほどではないし、
食べやすい。
隣のおじさんに、教えてもらって味変。
このソース、
キウイみたいな味で、少し辛味もある。
料理にかけると、
爽やかな味わいに変わって、
これまた、ごはんがススム。
ごちそうさま。完食。
すごく満足。
だったけど…
ホテルに帰って、
インターネットで調べたら、驚いた。
さっきの料理。17ソレス(約550円)。
だけど、そのすぐ隣の食堂だったら、
6ソレス(約200円)で食べられた。
もしかして…
ぼったくったかい?おばちゃん。
がーん、だな。
本当に料理が高かっただけなのか、
俺が観光客だから高くしたのか、
その真偽は確かめようがないけれど
どちらにしても、
がーん、だな。
翌日、リベンジに行った。
エピソード④:執念のリベンジ食堂 pt.1
さあ、気を取り直して、いってみよう。
昨日の店、右。
激安の店、左。
もちろん、行くのは左の店。
相変わらず、メニュー、分からない。
だけど、頼むものは決まってる。
昨日と同じ、Milaneza de Polloだ。
値段、6ソレス。
お持ち帰りにして、6.5ソレス。
たぶん容器代だ。
宿に戻って、オープン。
うまそうだ。そして、うまい!
おばちゃんの店に負けないうまさ。
これ、インカコーラに合う。
袋に入った甘いお茶付き。
それにしても、
このうまさで、6ソレス…。
すばらしい。
あまりのうまさと、安さに、
その日の、夕方にも、
また行った。
おばちゃん。
悪いけど、俺、6ソレスの店、
ベビーリピートするよ。
次に頼んだのは、Trucha al vapor。
これ、焼き魚乗せごはんだ。
魚、最近、食ってないな。
あ、なるほど。
なかなかだ。
ものすごくうまいとは言わないが、
味付けの塩加減がいい塩梅。
悪くない。
これ、一番好きなペルーのビール。
ちょっと日本のビールに似ている気がして、
どんな料理にも合う味わいだ。
さぁて、明日はどこ行くかな。
つづく…