南米旅)孤独のペルー飯。〜正露丸糖衣A篇〜
さあ、街に着いた。
ここは、ウルバンバ。
昨日の夜は何も食べてないから、
とにかく、腹が減った。
ん?
これは、市場かあ。
市場メシ。悪くない。
どれどれ。行ってみよう。
ほぉ、これは思ったより、
広い市場だな。ハエも飛んでいていい感じだ。
そこら中に犬もいる。
現地の人たちの、息遣いが伝わる市場。
悪くない。
ん?
あれは、食堂か?
さぁて、
どんなペルー飯が出てくるか、楽しみだ。
どれどれ?
エピソード①:料理名不明の市場メシ。
頼み方がわからん、
とにかく席に着いて、
食べたいとだけ伝えよう。
しかし、意外と人気だな。
お、きたきた。
これ、皆が食べてるやつと、同じだ。
見た目、悪くない。
インカコーラとも、合いそうだ。
早速、いただこう。
うん、なるほど。
これは…
ちょっと臭い。
しかし、腹が減っていて、米がすすむ。
うん、
割合で言うと、7:2:1
すなわち、
7が、普通。
2が、臭い。
1が、うまい。だ。
腹が減っているから、
時々ウマいと感じる。
そんな感じだ。
ん?
これは…。
ゼラチン質の何かー。
わからん。
牛スジのような、豚足のような。
どちらかと言うとブタのような気もするが、
怖い。
いくつか食べたが、全部は食べれない。
しかし、このゼラチン質の何か以外は、
全ておいしく頂いた。
会計は、6ソレス(200円弱)。
甘いお茶付き。
悪くない。
どーれ。もう少し市場を探検してみるか。
ん?
ジュース屋さんかぁ。
久々に一杯やるか。
市場で飲む、マンゴージュース。
砂糖や柑橘系の果物も一緒に入れていた。
それにしても量が多い。
ビールジョッキよりも大きいグラスだ。
どれどれ。
うん、これ、マンゴージュースだ。
そろそろ行こう。
あー、長いことバスに乗ったな。
ここは、オリャンタイタンボ。
インカ時代の宿や要塞として使われたという、
遺跡で有名な街だ。
しかし、随分な観光地だな。
あ、これ、石垣。
沖縄も、街がこんな感じになっていたような。
ほお、わんちゃん、じゃないか。
これが、遺跡かぁ。
入場料70ソレス、高すぎる。
やめておこう。
それにしても、歴史ある町。
十分楽しんだら、腹が…減った。
しかし、この街はどこも、
観光客向けの飲食店ばかりで値段が高い。
店構えも、しっかりしている。
メニュー、見てみよう。
ん!
ペルーの代表的な料理。
ロモ・サルタドが40ソレス。
市場で食べたら、
6〜15ソレスが相場だろう。
もう、少し臭いメシが
出てきそうなところにしよう。
あ、これこれ。
ハエも飛んでて、犬もいる。
いい感じだ。そして、臭い。
だけど、飲食店が全部閉まってる。
がーん、だな。
高いメシを食うしかないか。
戻ろう。
あ!
食堂、発見。
どれどれ、入ってみるか。
エピソード②:地元に根付く、母ちゃん食堂。
先客1人。
そのあとも、チラホラ。
厨房は、女性2人。
ホールにも、女性1人。
なるほど。
この地域の母ちゃん食堂的存在だな。
いい感じにハエも飛んでるじゃないか。
インカコーラは、先に注文。
料理、作るのに随分時間がかかっている。
他に客いないだろう。
時々、厨房から炎が上がって、
家事みたいに煙が出る。
お、きたきた。
見た目、うまそうだ。
早速、いただく。
パスタにしては、随分細い。
麺は、そーめんの方が近いか?
とろみがある、あんがかかって、
あんかけスパゲティみたいだ。
味は、生姜のような爽やかさがあるから、
食べやすくて、うまい。
やるじゃないか。
ペルーは基本的に、
メシがうまくないが、
これはうまかった。
ペルー、はじめての完食。
料理名は、Tallarin Saltado。
だけど。
宿に戻って、トイレが、止まらない。
ピーピーだ。
一体、どのペルーメシが…。
つづく。